概要
ロボットの部品やボードゲームの収納箱を作成するために、半年ほど前にi3megaからP1Sに3Dプリンタを更新しました。
P1Sを使ってみての感想や、おすすめの部材、メンテナンスについてまとめています。
P1Sとは
3Dプリンタといえば最近一番に出てくるのがbambu lab。よく使われているのがA1シリーズですが、そのもう一つ上位機種で、全面が覆われているためABS等にも対応しているのがP1Sです。
実際に印刷してみても、PLAならばほぼ失敗することはないし、ABSもちゃんと作れば安定して作れます。速度は前評判通りの超高速で買って悔いなし。これまでの3Dプリンタとは雲泥の差の出来でした。
あとAMSもとっても便利でしたね。これまではフィラメント交換とか、フィラメントが切れた後の対応とかが非常に面倒でしたが、それらを自動でやってくれることでここまでストレスが減るのかと驚きました。
P1Sを使う上でのTips
フィラメント
P1Sを使う上でまず最初に気になるのか、どのフィラメントが良いか。もちろん純正のものを使うのが理想だけれど、純正は高いのでもっと安いものを使いたくなるもの。いくつかのフィラメントを使ってきたので個人的に使用感をレビューします。
まず最初に使ったのがeSUNのPLA。
安定しててとってもいいんですけど、フィラメントの最後が糊付けされているせいで、フィラメント切れの後に自動でほかのフィラメントを使う設定が使えない(フィラメント詰まりと判定されてしまう)のが厄介。
何本か使っていくうちの、糊付けされている部分がノズルに詰まってしまったりして、不具合の原因になりそうなので使うのをやめました。
そのあとに使ったのがELEGOOのPLAフィラメント。
これはフィラメントの最後が糊付けされていないので、フィラメント切れの後に別のフィラメントに自動移管してくれるのがとっても便利。ただし、多色印刷でフィラメントを交換する際にたまにエラーになることがあるので、多色印刷には向かないかも。単色であればこれ一択で使っています。
じゃぁ多色印刷はどれを使うかというと、SUNLUを使うことが多いです。たまに巻きが荒くてエラーが起きる点が難点。牧野問題が発生しにくいのはELEGOOの方な気がするので、単色・多色でメーカを変えるのが現状の運用です。
日々のメンテナンス
毎回やるべきなのがビルドプレートにアルコールを吹きかけてティッシュでふく作業。新しいうちはこんなことやらなくてもうまくいくんですが、だんだん失敗する確率が上がってくるので、毎回やる癖をつけておいたほうがいいです。特に黒色を印刷する際、清掃をきちんとしていないと底面の一部が若干白くなる現象が起きてしまうので気を付けましょう(起きてしまった場合の対処法は次章)
700時間くらい印刷時間が伸びてきたころから失敗するようになったので、ギアを焼き入れギアに交換しました。周りを見ていても700-1000時間でギアの寿命が来ているようなので、これくらいが閾値なのかも。表面が荒れ始めたらギアの交換を考えましょう。
amazonだと↓とか、これは公式部品のほうがいいかも。
表面が白くなってしまった場合の対処法
清掃不足等で表面(底面)が少し白っぽくなってしまうことがあります。特に黒のフィラメントを使っていると非常に顕著。普通に使う分には問題ないけれどちょっとカッコ悪い…そんなときには、ヒートガンで少しあぶってみましょう。あまり近づけると溶けて形が崩れてしまうので、最高温度に設定して徐々に近づけてあぶるのがおすすめ。触って柔らかくなってきたらやりすぎです。ヒートガンを左右に振りながら適当な温度に温めるとあら不思議、白い部分がなくなります。
まとめ
P1Sの感想とTipsについてまとめました。
総じていい機種ですし、3Dプリンタを使い始めると、こういうものが欲しいんだけどな・・・という不満を自分で解決できるのでお勧めです。次の記事あたりで、今どんなものを作っているかを紹介していきます。
P1Sについてべた褒めしたけれど、PLAだけを使う、小物しか印刷しないのであれば↓のA1miniからでもいいかなと思います。このクオリティのプリンタが3万円台で買えるのは本当に破格・・・。